2022年1月30日日曜日

ハイダラバードビリヤニとは?

ビリヤニは地域で味が違うのですが、インドで一番ビリヤニが有名な都市といえば
ハイダラーバードです
日本で「たこ焼きと言えば大阪」のように、インドでは「ビリヤニと言えばハイダラーバード」言われるほど、ビリヤニが盛んな都市です。
正直言って、私もハイダラーバードビリヤニがビリヤニの中で一番美味しいと思ってます。
ここでは、私が大好きなハイダラーバードビリヤニの特徴を紹介させて頂きます。

・生肉から炊き込む「カッチビリヤニ」
ハイダラーバードビリヤニの最大の特徴は、ヨーグルトやスパイスでマリネした生肉の状態から炊き込むことです。

ヨーグルトやスパイスでマリネした生肉

ビリヤニの主流の作り方は、グレービー(いわゆるカレー)を作って、その上に半分ぐらい炊いたお米を載せて、層にして作る「パッキビリヤニ」が一般的です。
それに対して、ハイダラーバードビリヤニは、 ヨーグルトやスパイスでマリネした生肉に半分ぐらい炊いたお米を載せて、層にして作ります。
ちなみに「カッチ」というのは「生」という意味です。

ハイダラーバードビリヤニは余分な水分を使わず、お肉の旨みがお米にダイレクトに吸収されるため、お米が最高に美味しくなります。

調理中のハイダラバード

作る過程においては、生肉の状態から炊き込むため、ハイダラーバードビリヤニは、
パッキビリヤニよりも長時間火にかけます。
Youtubeなどで作る動画を見たことある方はご存知かと思いますが、
下のみから長時間火にかけていると、底がこげてしまうため、
蓋の上に炭を置いて、ダッチオーブン式に火にかけることが多いです
このじっくり弱火で火にかける調理法をダムという)。
ただ家庭で作る量であれば、下から火のみで十分です。

・付け合わせはライタだけではなく、ミルチ・カ・サラーン
ビリヤニには基本的にライタ(ヨーグルトのソース)が付いてきますが、ハイダラーバードビリヤニには、 ミルチ・カ・サラーンという
ピーナッツベースのグレービーに青唐辛子が入ったカレーが付いてきます。


ハイダラバードの定番の付け合わせ(左ライタ、右ミルチ・カ・サラーン

ちなみにミルチ=唐辛子という意味で、ここがバインガンbaingan=ナス・カ・サラーンの場合もあります。
個人的には、ビリヤニに何もかけないで食べる派なので、
ミルチ・カ・サラーンはいりませんが、普通のカレーとして食べる分には香ばしい
ピーナッツの香りがたまらなく美味しいカレーです。

・日本でハイダラーバードビリヤニが食べれる「アーンドラ」系列のお店
御徒町や銀座にある、アーンドラ・キッチン、ダイニングは曜日限定でハイダラーバードビリヤニを出しています
ここは本場ハイダラーバードの味を提供しているお店です。
ちなみに日本だけではなく、インドでも、ハイダラーバードビリヤニではないのに、
とりあえずハイダラーバードと名乗っているビリヤニがありますので、ご注意ください。

・インドで食べれる絶品ハイダラーバードビリヤニのお店「Paradise」
ハイダラーバードに本店を構える、Paradiseというビリヤニ専門店です。
ハイダラーバードには、Bawarchi, Cafe Baharといった有名店がありますが、
Paradiseもその一角にあたります。
デリー・グルガオンにも支店がありますので、ぜひ行ってみてください!


今回はハイダラーバードビリヤニを紹介させて頂きましたが、ビリヤニ太郎が
本場ハイダラーバードで習ったきたビリヤニを定期的に料理教室で教えていますので、
ご興味ある方はぜひ、Facebookページをチェックしてください。




日本ビリヤニ協会公式通販サイト
 

2021年3月28日日曜日

【ビリヤニマサラ調査】Shan Punjabi Yakhni Pilau(パンジャビーヤックニープラオ)の作り方



Shan社のPunjabi Yakhni Pilau(パンジャビーヤックニープラオ)を使ってプラオを作ったので、作り方を紹介します。ヤックニーとはだし汁という意味で、お肉からダシを取って作ります。ちなみに今回は、ビリヤニではなくプラオです。ビリヤニとプラオの違いはこちらを参考にしてください。
黒字は、裏に書いてあるレシピの翻訳で、赤字でポイントと私が作った手順です。


材料(半分の分量で作りました)
チキン(もも肉、1口大に切る):400g
バスマティ米(軽く洗い水に30分つける):400g
タマネギ(千切り):1個
ショウガ(すりおろす):大さじ1・5
にんいく(すりおろす):大さじ1・5
油orギー:250g(大さじ3ぐらいで十分OK
ビリヤニマサラ:1/2パック

作り方
3・5カップの水にお肉、ニンニク、ショウガ、スパイスミックスを入れ

お肉に火が通り、柔らかくなるまで煮込む。
その後、お肉を取り出しだし汁が3カップになっていることを確かめる。
多い場合は水分を飛ばし、少ない場合は水を追加する。


別の鍋に千切りにしたタマネギを茶色(きつね色)になるまで炒める。

タマネギに、お肉とだし汁を入れ沸騰させる。
水を切ったお米を投入し、中火で20分(中火で10分、弱火で10分、5分蒸らす
火にかけたら完成

完成



 感想
ビリヤニではなく、プラオなため全く辛くなく、あっさりしていて食べやすいので、
お子さんでも問題なく食べれると思います。
プラオ単体では物足りないと感じる方もいるかもしれませんので、その場合は追加でカレーを作るといいと思います。
現地で食べるプラオを簡単に再現でき、おすすめの一品です。

日本ビリヤニ協会公式通販サイト

【ビリヤニマサラ調査】 Shan Malay Chicken Biryani(マレーチキンビリヤニマサラ)の作り方

Shan社のMalay Chicken Biryani masala(マレーチキンビリヤニマサラ)を使ってビリヤニを作ったので、作り方を紹介します。ちなみにマレーとはマレーシア風という意味です。パッケージ裏に英語でレシピは書いてあります。
黒字は、裏に書いてあるレシピの翻訳で、赤字でポイントと私が作った手順です。

材料(半分の分量で作りました)
チキン(もも肉、1口大に切る):400g
バスマティ米(軽く洗い水に30分つける):300g
タマリンド(100ccの水に浸けておく):25g
タマネギ(千切り):100g
ショウガ(すりおろす):大さじ1
にんいく(すりおろす):大さじ1
カレーリーフ(生がなかったのでドライを使用):25枚
グリーンチリ(ししとうで代用可、今回はなかったので不使用):5本
キュウリ(1口大に切る、インドのキュウリは太いのでズッキーニでも代用可):1本
油orギー:120g(大さじ5ぐらいで十分OK
ビリヤニマサラ:1/2パック(辛かったのと、塩辛かったので1/3で十分かと

作り方
ニンニク、ショウガ、ビリヤニマサラ(大さじ1)を入れてマリネし、
1時間おいておきます。

マリネに水100ccを入れて、火が通るまで弱火で煮る。
その後水分を飛ばす。→水を飛ばす工程はいらないかと

油を足して、チキンに焼き目をつけ、その後残っているマサラを炒め、
チキンとマサラを取り出す。
この工程が意味不明でしたので(水分が残っているところに油を足しても炒められないので、もしかしたら前の工程で相当水分を飛ばす?でもそうしたら焦げるかと・・・)、チキンを取り出して別のフライパンに油を引き焼き目が付くまで炒めました。



同じフライパンにタマネギを入れてきつね色まで炒める
チキンを別皿に移し、フライドオニオンを作る。


タマリンドは指で果肉をつぶし、種を取り除いておきます。

グリーンチリ、カレーリーフ、ビリヤニマサラ、
タマリンド、水1/2カップを入れて炒める。

チキン、キュウリ、マサラ、100ccの水を入れて数分煮る。

10グラスの水に、大さじ2を入れ沸騰後、お米を3/4茹でる上がるまで茹でる。
2Lの水に塩小さじ4を入れて沸騰させ、米を4分間茹で、ザルに上げる。

米→肉→米の順番で層にして、お米に火が通るまで火にかけ完成。
中火5分、弱火10分、火を止め蒸らし10分で完成。

食べる時は下から軽く混ぜる

 感想
ビリヤニマサラを1/2パック使いましたが、かなり辛かったので裏に書いてあるレシピ通り作るのは注意が必要かと。また辛いのが苦手な人は量を調整する必要があると思います。
ビリヤニとしては、あっさり系で米の香りを楽しむことができ個人的には非常に好きな味です。またビリヤニマサラ特有の香りがなくていいと思います。
このビリヤニマサラを使ったビリヤニを出しているお店は日本にないのではないかと思います。

日本ビリヤニ協会公式通販サイト